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June 28, 2006

リハビリ中。

先週の金曜日から昨日まで、忙しく動き回っていました。

まずは下北沢で深夜まで打ち合わせ。
それから翌日、世話になっている先生のゼミ生たちの案内で上野を歩き、そのまま土日と名古屋で学会。合間に大須をぶらぶらして、翌日には近鉄特急で難波。で、原口剛さんに大阪築港地区をすみずみまで案内してもらって、立ち飲み屋で彷徨。てな具合。

このうちの多くは、6月30日~7月2日に下北沢で行われるカルチュラル・タイフーンの準備を兼ねた行脚でございます。

今回、表に出るのは、2日の成徳高校大ホールラストを飾る(汚す?)「都市/CITYを紡ぐ」シンポジウムの司会(前半「闇市と昭和の記憶、大衆の痕跡)とコメンテーター(後半「「若者の町」の形成と変容」)です。

これに関しては、本当は司会の僕が真っ先に紹介しなければいけなかったところなんですが、パネリストにお呼びした「大衆食堂の詩人」ことエンテツ師匠が、詳細にブログで紹介してくれていますので、そちらをご覧いただければ雰囲気はわかっていただけるかと。
とにかく、今回は、世代を超えた話がしたい。オサレな文化や空間に割り込んで、脱力オヤジの声も届かせ、「居場所」と呼べる空間を街ん中に再建したい、ってな思いで企画したものです。

ラインナップは、まず司会の僕の趣旨説明・問題提起を簡単に済ませた後に、

1)新橋はじめ闇市の「その後」の事情に詳しい東大大学院の初田香成さん(都市史・都市計画)
2)元食品/空間プランナーで、現在フリーライター/大衆食の会主宰のエンテツ(遠藤哲夫)さん
3)釜が先やら天王寺公園やら大阪築港やらでいろいろやってる大阪市大大学院の原口剛さん(地理学)

と報告が続き、それに下北沢の駅前マーケットで生まれ育った方に、コメンテーターとして応答していただきます。
これが第一部で、第二部はウラハラの話なんかを経由しつつ、闇市や買いまわり商店街の地層の上に築かれていった「若者の町」としてのシモキタというものを、さまざまな角度から考察することになります。

議論がどう転がるかは予測不能ですが、間違いなくオモシロ方面には転がると思うので、自信を持って言っときましょう。損はさせませんので、来てくださいね。

いちお、紹介文ぺたっとはっときます。

新橋、大阪、裏原宿に紡がれた生活と文化の営みに耳を傾け、都市を生きる身体が発した言葉を持ち寄る。そして再び、道路計画に揺れる下北沢の地層へと分け入ろう――闇市に始まった、生活の活気溢れる商店街。そしてカウンター・カルチャーと若者文化の拠点に。いまこの下北沢で、世代を超えた対話の幕が開く。都市に生活し、憩う人々が、出会い、語らう居場所を築きあげる術を取り戻すために

ちょっと煽りすぎで、サブいぼ出た人もいるかも知れんけど、のぞみ@浜松あたりで、酔っ払った原口さんと一緒に書き上げたものなので、ご寛恕あれ。


で、一昨日は原口くん&彼の後輩さんと、その大阪築港の立ち飲み屋にいったんだけど、いやぁ、おもろいおもろい。
なんつーか、一発で馴染んじゃいました。

僕にとっては、意外にこういう一発で馴染める空間って、東京にはないんですよね。
常連さんと話が弾むときはよくあるけど、どっかかっこつけちゃったり、構えたりしがち。なんかそういうの、ものの10分で吹き飛ばされる空間でした。

そこに集う人たちは、ホント、周囲の住宅(つーか、元は寄せ屋だったりバラックだったり・・・)とか職場(倉庫だったり船会社だったり、日雇いだったり)に縁のある人たちばかりで、まさに「働き、暮らし、憩う」空間。
でも、よそ者もすっと入っていける。ま、マックをマクドと言いなおして笑い取るぐらいのテクはいるけどね。

詳細は原口報告を楽しみにしてもらうとして(笑)、個人的には、すげー癒されました。


なんつーか、ここ数年間、自分としては「書く」ということへのモチベーションをどんどん失う日々だったわけですよ。
簡単に言うと、自分の「スタイル」みたいなのを見失ってたわけですよね。

「怒り」で書く人も多いけど、自分はそうじゃない。瞬発力としてそれは使えるけど、長続きはしない。
理論的な高みを目指す職人でもなければ、「学問的な貢献」なんてガラじゃない。
議論をトリッキーに研ぎ澄ませて、頭いい自慢をするのは趣味じゃないし。第一できない。
政策とか調整とかは興味がないわけじゃないけど、まだ現時点ではそんな広くは見えてこない。(これは地位が作るものでしょう、かなりの程度)

じゃあ、っていうんで、結局のところ、「このままじゃ先はない切羽詰った感」(まあそれは事実だけど)に、周囲からわずかながらに寄せられる期待に対する責任感をふりかけて、「仕事をしよう」と。
そんな気持ちで、燃えカスに火をつけようとしてきた。この2年半ぐらい。

でも、それじゃあ、やっぱり長続きしない。
とにかく書くのが、「鞭打つ」作業になっちゃって、ブログさえかけなくなっちゃった。
しまいには、ご丁寧に体までぶっ壊す始末。たいした成果も出してないのに、「過労とストレス」だってんだから、世話はない。


その状態からのリハビリと思って企画した今回のシンポジウム。
思惑通りだったと思います。今回の準備を通して、エンテツ師匠をはじめとしたみなさんとの打ち合わせや、大阪築港の立ち飲み屋なんかを回る中で、少しずつ、少しずつですが、自分のスタイルを思い出しつつあるような気がします。書かなきゃ、じゃなくて書きたいな、っていう気分を少しずつ取り戻しつつあります。
本当に個人的なことで相すみませんが、そんな意味でもみなさんにとても感謝しているんです。

え、じゃ、そのスタイルって何、って?
そんなこと、こっ恥ずかしくて書けませんよ。

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June 22, 2006

数値、数値、数値。

前回ああ書いた矢先から、ちょっとした波乱が始まってますね。
それにしても、そのグループリーグ唯一の波乱要因がチェコがらみというのも、何だかなぁ。今日イタリアを蹴落とさないとダメっていう状況に追い込まれちまいましたね。
本命に推したイングランドも、あろうことかオーウェン離脱で、予想通り(まともで万全なフォワード)0トップの危機がひしひしと・・・あとはジェラード、ランパード、そしてジョー・コールがどれだけミドルを叩き込めるかにかかってるが、今回の予想は外しかな。

日本。。。これはもう、武藤大人のおっしゃるとおり、われわれとしてはともかくも朝起きて応援するしかないわけですが、アウェーのW杯で初勝ち点を挙げたっていうのは、まあ長い歴史の中では一歩前進として刻まれることでしょう。期待の大きさはわかるけど、もう少し評価してあげてもいいのでは?
前回はホームだったことを差し引いても、ベルギー、ロシア、チュニジアと、どう考えても今回あたる3チームよりも弱いところとしかあたってなかったんだから。
まあ、こういうことは最初からやってろよ、とは思いますけど。


それはともかく、体調を崩して以来、体質改善に努めていると以前書いたけど、ここ1ヶ月ほどはジム通いを始めてます。

ウェイトマシンとカーディオマシンで汗を流した後のプールで、体の切れが日に日に増すのを実感中。
これでも昔水泳部だったもんで、トップフォームとは言わないまでも、それなりにいいタイムは出るし、満足のいく腕のかきとか姿勢の制御とかできるようになりました。

で、このジム通いとやらが案外面白いから困ってしまう。クロストレーナー、回転数70前後で20分も越えるとかなり辛いけど、マジおもろい。ステップマシンで大腿筋をいたぶるのも悪くない。ラットプルダウンとかも大好き。時間があれば、コアヒーリングだのヨガだののクラスも取っちゃう。
有酸素運動だのカロリー計算だの、アメリカ人の強迫観念の塊のような事物には一生縁がないだろうと思っていたけど、こういうカッコ悪いことをいちいち抵抗なくできるようになって、人は大人になるんだなぁ(遠い目)

にしても思うのが、スポーツジムって「数値漬け」ってこと。
有酸素系のマシンのモニターは、まさに数値の山。経過時間、回転数、消費カロリー、走行距離、心拍数、負荷強度、云々かんぬん。
何らかの「数値目標」を設定して、それをいとも簡単にクリアできる仕組みになっている。
どんなヘタレでも、「今日は40分」と決めてステップを始めても、あまりに疲れてくると、もう300kcal消費したしいっか~みたいな感じで自分を納得させつつ、マシンを降りることができる。

運動が終わってからも数値の海は続く。
体重、体脂肪率、筋肉量、骨量、水分量。フィットネスレコードに記録して、血圧と体重の推移を確認する。ジムに加入してからの累積消費カロリーも、簡単にチェックできる。

数値に裏打ちされた、プチ達成感の連続体。
数値、数値、数値に追い立てられ、気持ちよく溺れる。

これってホント、数値目標と「計画→遂行→達成」のロジックに幼い頃から塩漬けになった、ワレワレには応えられん娯楽ですことよ。
仕事で数値に縛られ、生活で数値に縛られ、そのうえ最後のプライベート領域・自らの身体とまで、数値を介してしか会話ができなくなる。数値の海へと微分されてゆく身体。
そして、その数値縛りは、それはそれはこの上ないマゾヒスティックな大脳の悦楽。

悲鳴を上げた身体は、せめてそこから抜け出したくて、天才的な身体たちのファンタジーを、深夜の夜食に摂取したがるのかもしれない。
ロジックを軽く飛び越えていく、極端に登場する数値の少ないボールゲームを。

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June 15, 2006

気持ち悪いほど無風。

だと思いませんか>グループリーグ一巡したワールドカップ。

ここまで、スコア差はともかく、意外と思われる結果は、スウェーデンvsトリニダードのドローだけ。
あとは、強国がらみの試合は特に、ことごとく鉄板の結果に落ち着いてます。

前回と比べてみるとその差は一目瞭然。
まず開幕戦から、ディフェンディング・チャンピオンのフランスが足元をすくわれ、一巡するまでにポルトガルもアメリカに打ち負けてます。
その後、フランスとアルゼンチンという当時の絶対の本命・対抗が決勝トーナメントに進めず、ベスト8に残った中には、韓国・アメリカ・セネガル・トルコなんて面々がいたことはご存知の通り。

ここ10年ぐらいの勢力地図で、サッカー大国10傑というと、まずは南米の2強。それとWC優勝経験国のドイツ、イタリア、フランス、イングランド。それに充実した国内リーグを持つスペイン、オランダ。あとはバロンドール経験者と数人の傑出したスターを擁するチェコ、ポルトガルあたりを加えて、まあ文句の出ないところだと思います。
(もちろんFIFAランキングとは何の関係もありません)

この10カ国どうしの対戦カードが実現したのは、前回WCでは実に、グループリーグでのアル-英、準々決勝でのブラ-英、それに決勝でのブラ-独のたった3カードだけだったんです。
こんな風に考えると、前回の大会の荒れっぷりがあらためてよくわかります。(開催国の盛り上がりを除けば、結果として「地味な大会」になった中で、イングランドがあれだけの注目を集めたのは、「夢のカード」に2回絡んで敗退したということも理由の一つでしょう)

そもそも今回は、地区予選からして無風です。
上記10傑はすべてドイツ大会にコマを進めていますが、02年はチェコ蘭が日韓にこれませんでした。98年も、それぞれの黄金世代が充実していたにもかかわらず、チェコ・ポルが来れていません。


今回のこの不自然なまでの無風ぶりには、なにか要因があるのでしょうか?

日韓大会の時の日記を見ると、こんなことを書いています。

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既に功なり名を遂げた名選手ばかりで構成されているので売り込みの必要がなく、いかなる意味でも「国」のために戦うという言辞が方便にさえならず、かつトップ選手の競演たる欧州CLで「俺たちのチーム」が活躍する可能性のあるチームを有する国民の代表チーム...
 具体的には、スペイン、イタリア、イングランド、ドイツ、フランスの5大リーグを抱える代表チームだが(イングランドと、恐らくドイツも当面大丈夫だろうが)、こうした「ヨーロッパの大国」では、ワールドカップに臨むモチベーションが、選手レベルでも「国民」レベルでも、著しく変容してゆくのではないか。その萌芽が今回のフランスに見られたような気がしてならない。
 ある意味、ヨーロッパの大国がこぞってスペイン化するというか。そのスペインが今回絶好調なのは、皮肉だが。

 そうなった時に、ワールドカップは、ヨーロッパの小国と、アフリカ・南米の新興国と、アジアの大会になっているだろう。イタリアやフランスやスペインは、B代表を送り込んでくるかもしれない。特に、ヨーロッパ以外の開催の時にはその傾向が強まるだろうから、もしかしたら、W杯は毎回ヨーロッパ開催ということで収まるのかもしれない。
 チケット問題に象徴されるFIFAの胡散臭さと機能不全は、このW杯という形式の終焉に手を貸しこそすれ、それを押しとどめる力とはならないだろう。
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確かに、今回はヨーロッパでの大会なので大国のモチベーションが高い、というのはあるかもしれません。

しかし、そればかりとも思われない。

思えば、2002年に始まったメジャー大会でのジャイアントキリングの連発という事態が、もっとも劇的な形で起こったのは、2004年のポルトガルでした。
アウトサイダーとしてこの大会に登場したギリシャは、開幕戦でホスト国を破ったのを皮切りに、フランス、チェコを破る快進撃、華やかなスターの饗宴を期待していた向きからの、堅守速攻一本やりでつまらないとの怨嗟の声をものともせずに、決勝でも再度ポルトガルを破って優勝します。

ちなみにこの年は、クラブレベルでも信じられないようなジャイアントキリングが続発します。
ヨーロッパCLの決勝は、ユナイテッドを蹴散らしたポルトと、チェルシーとレアルを粉砕したモナコとで戦われました。あまり知られていないですが、大西洋の向こうでは、オンセ・カルダスというコロンビアの無名のチームが、サンパウロFCやボカ・ジュニオルスという名だたる強豪に競り勝って、南米クラブ王座に輝いています。

サッカーというゲームは、番狂わせが起こりやすいスポーツです。ボールゲームで戦力差を反映するのは、「相手陣内に攻め込む回数」であって、結果としての「得点」ではありません。そのため、何度攻め込んでも、ちょっとした2トップの呼吸の乱れや、GKのスーパーセーブでゴールネットを揺らせなくなってしまうサッカー、「1点」が限りなく重いサッカーは、戦力の弱いチームが夢を持てる貧者のスポーツなのです。だからこそ、「ロジカルの勝負が決まらない」サッカーを、アメリカ人は見ていられないのだ、と言われています。(対照的なのが得点数の多いバスケットボールです。)

それにしても、02年に始まり、04年に頂点を極める荒れっぷりは、偶然と言うには、あまりに重なりすぎている感がある。

その流れが今回、とりあえずこれまでのところ、ぱったりと消えているように見えます。
(そういえば、今年は欧州CLも、概ね周囲の期待どおりに、実力を伴ったビッグクラブが勝ち進んで行ってましたね)

この差は何なのでしょう?
落ちのない話なのですが、よくわかりません。

コンディショニング調整術の進歩か?
はたまた、巷間言われているように、戦術重視が行くとこまで行き着き、「天才の時代」が再び戻ってきたのか?

はきとしたことは現時点ではわかりませんが、このポイントに注目しながら、今年のWCは見てみることにします。

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June 14, 2006

少しお堅いニュースサイトちっくに(労働法制見直し始動)

玉蹴りに浮かれたり落胆している間に、この辺の事態がだいぶ動き始めてる。

この辺しっかりフォローしておかないといかんなぁ>not研究、but生活

労働契約法波乱含み 雇用ルール法で明確化(4月6日)

「労働契約法」で厚労省がたたき台 労使双方から反発(4月11日)

残業代、引き上げへ 月30時間超のみ、少子化が後押し(6月11日)

労働法制見直し始動 一定年収で残業代なくす制度も提案(6月13日)

出所はここだね。

厚生労働省:第58回労働政策審議会労働条件分科会の開催について

委員名簿はこんな感じ
なかなか錚々たるお歴々。

とかく判例に頼りがちで訴訟の多いこの辺の労働法制を、雇用の流動化も一巡したこのあたりでわかりやすく整備しておこうという意味では、労使ともに異議なし。
少子化対策のための時間外労働の削減、という政府の大義もあり、総裁選も絡みつつ早い動きを示す可能性もあり。

ただし、読みすすめてくと、結構とんでもないことも書いてある。

裁判にもつれた場合も金銭補償をつけての解雇を可能にする仕組みの検討など、フランス人が聞いたら沸騰しそうな内容もあるが、日本の文脈で一番問題含みなのは、「自律的労働」の項目だろう。

一定以上の時間数に対し、賃金の残業割増率を引き上げて時間外労働を減らそうというのがこの見直し論議の中心点なんだが、その使用者側への「見返り」として議論されているのが、一定以上の年収の人を労働時間規制からはずして残業代の適用対象外にする「自律的労働」制度の創設、とのくだりだ。

アメリカのホワイトカラー・エグゼンプションを倣ったものであるが、日本の文脈でこれをやると端的に言って、「サービス残業へのお墨付き」としか聞こえない。気のせいかですか、そうですか。

経団連側は、「自律的労働」の一定基準を年収400万とおいている。
つまり、家族がまともに暮らせそうな給料をもらってたら、それはもう「自己の裁量」で働けてる「自律的労働者」様なのか。「時間管理を受けず、より一層の能力発揮」を望んでいるのか。ふーん、大したもんだ。

もう少し突っ込むと、いろんな論点が一気に湧き上がりそうだから、この辺で。
この話は、今後ブログに書くかどうかはわからないけど、自分なりにフォローしてゆく予定。

それにしても、またぞろ「自律」かよ、「裁量」かよ。
未来を選べ」、か。久しぶりに、人生もキャリアも選ぶ余地なんてなかったのに、無理やり「未来」を選んだスコットランドのガキの話でも見直すか。そろそろ腹くくんなきゃなんないしな。

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June 13, 2006

何百万の・・・

ブログがこのことに触れているのかしりませんが、脱力しましたね、みなさん。

チェコは圧勝でしたね。しかしやっぱり、いきなりレギュラーが欠けた。
次はネドヴェドか、ガラセクか? かなりドキドキです。

あ、この話じゃない?

あっちはまあ、実力どおりでしょう。
川口の不用意な飛び出しとか、高原のミスパスとかみんなボロクソ責めてるけど、そもそもあの人たちはそんなものだとわかっていたはずでしょう? それまでの川口の当たりっぷりも見慣れた風景でしたし、あそこで決められる高原ならハンブルグでも決められてるわけで。
ジーコ采配っていうのもまあ、こんなものでしょう。相手陣内からロングボールがボンボン出てバックラインが次第に疲弊していたことを思えば、あそこで変えるならボールキープ重視よりもフォアチェックのできるMF(稲本)だろーと思いましたが、アジアカップやらでさんざん楽しませてくれたことを思えば、いまさら文句を言う気にもなれません。

そもそも、オーストラリア相手に普通に勝てる気でいたメディアのほうが信じられない。
日本にいると気がつかないことだけど、イギリスとオーストラリアって人の行き来が本当に多くて、地理的距離の割には心理的距離がすごく近い。アメリカよりも遥かに。現在のロンドンの移民の多い地区なんて、60年代にもともとの住民がみんな豪州移民した住宅地だったりする。そんなオーストラリア代表が真剣にチーム編成すれば、イングランドB代表状態になるのは、火を見るより明らか。
スペインで10点取ってるフォワードや、エバートンのバリバリのレギュラーが控えに座っている国と、ドイツで1点しか取れないセンターフォワードや、南イタリアの弱小チームで戦力外のセカンドトップ、プレミアの中堅チームでレギュラーを取れないMFあたりが「替えの効かない」選手になっている国とがやって、どちらが勝つ可能性が高いかは、世界中みんな知ってる。2000年春のエランドロードで、全盛期の中田がキューウェルにぶっちぎられるところを見ていた自分としても、そっちの感覚のほうが自然。

監督うんぬん、っていう次元とは別に、基本的には個人ベースの力量差・経験差がこれだけあったってことを、みんな都合よく見ないようにしてただけじゃないですかね?
ただ一つ、僕も驚いたというか感心させられたのは、オーストラリアのスタミナが全然切れなかったことだけど、これも的確なベンチワークを可能にさせた層の厚さのなせる業と言うほかないわけで。

ヒディングのガッツポーズだけは、何度見ても神経をささくれ立たせてくれますけどね。

オーストラリアに完敗、クロアチアに惜敗、そして既にグループリーグ突破を決めてるブラジルに引き分けてもらう。
こんな事前の予想が、見事に完遂されそうな、実力どおりの進行を着々と歩んでおります。

それにしても、負け方は悪い。悪すぎる。
何が悪いって、この脱力感のおかげで今日の寄付きが100円は下がった気がする。

不可思議に長引く調整でエネルギーをためたチャートが、ちょっとしたお祭りムードによって小さな爆発を起こす可能性があったわけなんだけど、これでもう1週間は底値を切り下げそうな。

少なくとも、村上事件よりは影響が大きい気がするんだが、気のせいか(笑)

それにしても、村上関連の一連の顛末は、やはり狙いは宮内(オ)と見るべきで。とりあえずこいつが潰されるのは、各方面いいことなんじゃないでしょうか、とは思いますが、政権末期のキナくさ~、と。
宮内(オ)って、瀬島龍三以来もっとも政権内部に入り込んだ財界人じゃなかろうか。中曽根行革の再検討が、いま一部で注目を集めているという流れからの類推は別にしても。


ああ、脱力に任せてどんどん脱線しちゃった。

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June 11, 2006

オランダ×ユーゴスラビア

前半終了。
この試合、かなり面白い!
地上波では、やっぱりNHKが落ち着いて見れる、というのも大きいけど。

オランダといえば、ビッグゲームで年がら年中チェコとやってるイメージだけど、この組み合わせもそういや時々見ますね。
でも今回は、クライファートがはっちゃけてた2000年のときのような一方的な展開でなく、98年のときのような一進一退のナイスゲーム。

その中で、ロッベン、鮮烈です。
個人的には、タッチ数の少ないシンプルなカウンター攻撃が大好きなので、ああいうのツボです。
そのあとも、もう気分よくノリノリという感じ。しかし、大会序盤からこのペースというのは、やはり最後までは続かないよな・・・

SCG(セルビア・ツェルナゴーラの略ですよ)のキャプテンマーク巻いてるミロシェビッチ、僕がバーミンガムに行くちょっと前の時期アストンヴィラに所属していたんですが、スペインでの本格化を経てベテランになった今、その頃のソツのありすぎる彼とは全然違いますね。
どうでもいいけど、天寿を全うした元独裁者と同姓の彼、バーミンガムではMis-a-lot-bitchと呼ばれていました。イングランド・ジョークはあんまり笑えない僕ですが、このゴロはわりとくすっとした記憶があります。

それにしても、この試合で一番目を引くのは、ファン・バステン監督の見事な腕の筋肉です(笑)

さてさて、そろそろ後半ですね。

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June 10, 2006

一応やっておきますか。

いつの間にやら始まったワールドカップも今日で2日目、イングランドのお披露目が1時間後というタイミングだけど、一応やっておきます。
自分のためのメモとして。

ちなみに、結構僕の優勝予想ってあたるんすよ。
1994年ブラジル、98年フランス、00年フランス、02年ブラジル、すべて当ててます。
98年以前は友人とのホニャララで、それ以降はウィリアムヒルさんで、毎回結構儲けさせてもらってます。

98年も02年も、かなりのオッズでしたよ。開幕前を思い出せば、お分かりですよね?
00年のユーロは鉄板でしたけど。(それにしても、00年のフランスは、僕が目にしたすべてのフットボールチームの中でも、最強だったと思う。00年のレアルよりも、いまのバルサよりも。)

04年のギリシャ? そんなのあたるわけないじゃん!
(ちなみにこの年の予想は難問で、チェコとオランダの2点張りでした)

で、今大会ですが。
なんていうか、それほど盛り上がりませんよね・・・
って話を、ブラジル人ともオランダ人ともしてる。なんつーか、ブラジル以外にこれ!っていうチームがないんですよ。フットボール噺友達のAngeloさんも、「今回はドイツにいけないけど、悔しくないんだよね。うーん、ぶっちゃけ今回ちょっとつまんなくね?」とゆってました。
僕自身が、あらゆるレベルでのサッカーを、4年前のように真剣に見ていないというのを差し引くにしても、確かにそうなのかも。

だって、ウィリアムヒルさんでも、ドイツが3番目に低いオッズなんですよ!
皆さんご存知の、あの鈍重なディフェンスラインを抱える老大国が、おそらくはただ「開催国」というだけで。
この事実ひとつとっても、ブラジル以外にこれというチームがない、という今回の大勢は推して知るべし、かと。

じゃあ、文句なしにブラジルかというと。
これまた何の根拠もなく、「消し!」のような気が。なぜなら、「強い強いといわれた年のブラジルは、観客を魅了しつつも、結局はどこかで足をすくわれる。本命視されてないときほど、しぶとく優勝する」。
82年の黄金の中盤はイタリアに、絶頂期のロナウドを擁した98年は決勝でフランスに。対して、絶対の優勝候補不在だった94年、そして南米予選であれだけ苦戦した02年は、しっかりと優勝してます。
これって、ただのジンクスとも思えないんですけどね。

しかしここで、このブラジルを決勝もしくは準決勝で破れそうなチームを、となるとこれがまた難しい。

なので、消去法で行きます。

まずC組のチームは残念ながら、消しです。
この組のきつさは、前々回(スペイン、ナイジェリア、パラグアイ、ブルガリア)の比ではなく、前回(アルゼンチン、ナイジェリア、イングランド、スウェーデン)以上でさえあります。
前回と比べると、コートジボアール>ナイジェリアは確実だし、セルビア・モンテネグロの守備の堅さは半端ではない。言うまでもなく、アルゼンチン・オランダといえども、1試合たりとも気が抜けない。

とはいえ、アルゼンチンとオランダがこのグループを突破できないとは思っていません。
特に、アルゼンチンは、前回の教訓もあり、堅実に1次リーグを突破する準備をしてくるでしょう。

しかしむしろ、それこそがこの2チームのボトルネックになるわけです。
1ヶ月以上の長丁場、しかも1シーズンの終わった後の付録みたいな時期に、トップフォームを維持し続けるのは基本的には不可能。そのため、この種の大会で最も重要なのは、個々人の技量だの戦術だのではなくて、コンディショニングなのです。
だから、優勝を狙うチームは、基本的にグループリーグは調整のテストマッチぐらいのつもりで入って、決勝トーナメントに入ってからエンジンをかける。

オランダとアルゼンチンは、残念ながらそういう調整を今回できない。特に、アルゼンチンは、絶対にそれを「意図的に放棄せざるを得ない」。
これは巨大なハンディキャップですよ。
一つの方法論としては、主力組は決勝を睨んだ調整をしつつ、思い切ってグループリーグは控えメンバーを多用して戦い、主力の体力温存と競争マインドの刺激に持っていく、というのはあるにはあります。特に、アイマールやフリオ・クルスがベンチを暖めているアルゼンチンは、それが十分可能なはずです。でも、それで「万が一」が起こったときの国内DQS(含、マラドーナ)の噴き上がりを考えると、そういう博打は打てないだろうなぁ、ペケルマン・・・
オランダに関しては、今回はそこまでの選手層がないと思われるので、やりたくてもそれはできない。シードルフやダービッツ、マカーイやクライファートを外してチームの和を重視したファンバステンにとっては、納得づくのことだろうが。

というわけで、この2チームは消しだ。

では、イタリアか?
確かにフォワード陣はかつてなく充実。トニ・ジラルディーノの2トップだけでなく、大舞台に強いピッポが、今シーズン後半絶好調なのも、大変心強い。ディフェンスは言わずもがなだし、ピルロの仕切る中盤も、手堅い。
ただ、あれはどうなのよ? 八百長疑惑の顛末は。
確かに、監督を含むユベントス関係者がこれで代表を外れるという最悪の事態はなくなったものの、こんなことがあって、チームの結束は大丈夫なのか? 八百長でスクデットを獲ったかもしれない守護神を後ろに据えて、心置きなくブラジルに立ち向かえるのか? 
正直この問題は、そこまでフォローしてないのでわかんないっす。イタリアに関しては、この問題がどう出るのか、あるいは全然関係しないのか(そういや、82年の優勝のときも、直前にこんな揉め事があったらしいっすね)、というピッチ外の要素が、かなり重要な鍵を握る気がします。
というわけで、△としか印をつけようがない。

イタリアと同組のチェコ。
組み合わせは厳しいですが、正直ここ数年強豪国の中では一番応援しているチームです。どうでもいいですが、バーチャストライカー4でもメインチームです。
コラーの復帰は本物のようだし、各ポジションにタレントはいます。ただ、当然ながら選手層は薄い。ネドヴェド、ロシツキー、ガラセク、ヤンクロあたりと、控え組との差は如何ともしがたいものがあります。
しかも、レギュラー組の大半が30代。勤続疲労が心配なお年頃ですね。というわけで、このチームの浮沈は、レギュラー組がきちんと試合に出続けられるかどうか、にかかっているといえましょうか。
4年前にこのワールドカップに出れたら、◎打ってもよかったのに!

スペイン。
うーん、ここ数年スペイン代表の試合って見た記憶がないのだが、なんかあんまりピンと来ないっすね。
ラウルがダメ。代わりのフォワードはいる。いるにはいるが・・・というイメージ。
中盤センターと、プジョルが生命線なのはわかるけど。
というか、これまでも期待をされ続けて、神業のようなラウルのボディバランスや、はちきれたメンディエタの突進や、イエロのカリスマを擁してさえも期待を裏切り続けてきたスペインが、このパッとしない布陣で勝てるとはどうしても思えないんですよ。確かに組み合わせは、かなりオイシイですけどね。

ああ、ちょっと疲れてきた。

ポルトガル。案外いいかも知らんけど、ブラジルに勝つのは、こういうちょっとキャラがかぶるチームではないでしょう。
メキシコ、アメリカ。準決勝まで行く力はあるけど、そのあたりでプレッシャーに押しつぶされるとみた。
フランス。お年寄りは、ゆっくりお休み下さい。アンリはアーセナルでがんばって。
どいつ? どこのどいつ? シラネェナー

というと残るのは・・・
イングランドかな? 確かに、トップフォームには程遠い2人と、ウドの大木と、プレミアデビューもしてないガキしかいないフォワード陣では、得点力不足には泣かされると思うけど。(しかしなんで、マーカス・ベントとかジャーメイン・デフォーとか、ビーティとか呼んどかなかったんだろう? エリクソンって、ラツィオの監督のときはこんなギャンブルちっくな極端なチョイスをする人じゃなかったんだが、6年もタブロイドに晒されると、こういうことしだすのか?)
しかし、腐ってもベッカム、ランパード、ジェラード。この3人+ジョー・コールで構成される中盤だけは、ブラジルとも張ると思う。
というか、これで優勝できなかったら、イングランドは向こう50年は優勝できない気がする。

というわけで、根拠レスながら◎をブラジルに打たないという前提での予想です。

◎イングランド
○チェコ
×ブラジル
△イタリア

1ヵ月後に嗤ってください・・・

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