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August 27, 2004

胸クソ悪い

と言えば、みなさんご存知のこのニュース。

ドーピング再検査のアヌシュが引退表明

こういうニュースを聞くと、日本も弱いもの苛めが大好きな最悪な大国の一角になったんだなぁ、と感慨しきり。
宜野湾では何もできないくせにね。

ドーピング検査について一くさりぶてるほどの知識はないが、素人目には、どう見てもこれ難癖でしょう。
アヌシュって、単にドーピング違反でメダル剥奪された円盤投げの選手と同じコーチについてたってだけの話で、正規のドーピング検査を完全にクリアしてるわけだから。

こういう無理筋をゴリ押しできちゃうところが、大国の政治力である。

しっかし、JOCの竹田閣下もこんな難癖よく恥ずかしげもなく提出したね。華族様のすることじゃないよ。
(まあ、竹田家は、知ってる人はよく知ってる息子君もアレなのだが)

それか、やるんならせめて、第三国に提出させるぐらいの工作はできなかったのかね。
ヤクザ公卿になろうってんなら、岩倉具視卿ばりの寝技の一つもできないと、恥をかくだけである。

こんな難癖に対して、アヌシュが引退表明をしたのは、当然の矜持だ。
日本人の一員として、本当にお詫びしたい気持ちでいっぱいです。

僕は、ブダペストとその近郊に3泊4日したに過ぎないが、ブダペストはヨーロッパの中でも最もお気に入りの町の一つ。「ヨーロッパ行こうと思うんだけどどこ行こうかな」と僕に相談し、「ブダペスト行きなよ~」と薦められた方も、一人や二人ではない(w
美味しい料理とスイーツ。湯煙の漂う艶やかな町並みと、さまざまな血の混交が作り上げた麗しい女性たち。そして、ウィーンとヴェネツィアとイスタンブールとベルリンとモスクワとを等距離の磁場として形成された、周縁であるが故の中心性を備えた文化。

そんなところに育ったハンガリー人は、語学の天才でもある。世界で最も難しい言語の一つに数えられるハンガリー語(言語学的には、周囲から隔絶されたウラル語の島である)を操る彼らには、ロシア語とドイツ語と英語をすべてマスターすることなど、一般常識らしい。
東大でも一人後輩がいたし(もちろん素晴らしい美形だった)、上智に一年だけいたというハンガリー人にもブダペストで出会ったが、彼らは、ほかの留学生からはちょっと考えられないぐらいのレベルの(欧米系はもちろん、アジア系と比べても)流暢な日本語を話していた。

この語学能力を見ても分かるとおり彼らは、言うまでもなく、真の意味での--生き残るための--「国際感覚」を、何世代にもわたって蓄積してきた国民である。
そんな小国の金メダリストに、銭で買った政治力を背景に、イチャモンをつける極東の華族様。恥ずかしいねぇ。醜悪だねぇ。

個人的には、またのんびり再訪したいと思っていたハンガリーに、しばらくは恥ずかしくて行く気にならないのが悲しい。
恥ずかしいぐらいで済めばいいけど、この一件が、失業率高いかの地に少なからず存在するネオナチのみなさま方に、格好のガソリンを投下してしまっていたんだとしても、文句は言えまい。

それにしても、竹田閣下は、「現場からアヌシュを疑問視する声が上がっている」と仰っていたようだが、ルーマニア人の母を持つ室伏が、本当にこんなことを望んでいるのだろうか?
ちょっと信じがたいが、もし本当だとすれば、それはアスリートの性なのか、それとも、「国民」という顔の見えない人々の無責任な落胆に追い詰められた末の呻きなのか。
いずれにせよ、まだまだ続く彼の競技人生で、この騒動を後悔する日が来ないことを、切に願う。とても悲観的に、だが。


もうひとつ胸糞の悪い・・・野球に関しては、もう何も言いますまい。
masa-nさんも、沈黙を守っているし。言葉を紡ぎだす気力すらも起こらないんだろーね)
まあ、収穫と言えば、何度ブラジル人の友人から聞かされてもピンと来なかった、W杯で惨敗したときのブラジル人の気持ちが、ちょびっとだけでも分かったことかな(笑)

にしても、「金メダル以上のものがいくつかあります」なんてどの口が言うんだ、って感じだよ。

結局のところ、予選と親善試合を経ても、ホームランで点を取って先発ピッチャーが逃げ切るという巨人と同じ勝ちパターンしか作れなかった、チーム作り。
真剣に五輪を獲りたいと思っていたファンが「天佑」と思った脳卒中で倒れてなお、居座り続けた鉄面皮(長嶋さん、このときまではあんたのことを、ナベツネにおもちゃにされて可哀想にと多少は考えていたが、やっぱりあんたは同罪だったよ・・・)。
指揮官不在ゆえに、ほとんど新味の出せなかった本番の選手選考。何の戦略もろくなスカウティングもなく(そりゃあベンチの中心にいるのは、監督経験もない腰巾着だけなんだからなぁ)、「9連勝する」ことしか考えずに望んだオリンピック本番。
その、オリンピックという舞台をバカにしていると思われても仕方のない体制で臨んだチームを、「長嶋ジャパン」と持ち上げ続けるマスコミ・・・

これで勝てるほうがおかしい。
というか、冷静に考えると勝てなくてよかったのかもしれない。

でもね。
やっぱり金メダルを獲って欲しかったんだ。
読売と長嶋のおもちゃにされたチーム、と悪態をつきながらも、圧倒的な強さを見せて欲しかったんだ。

このサイトでも何度か書いてきたように、僕は昔は結構な野球好き(巨人ファン)だったが、ここ2~3年は野球そのものにほとんど何の関心もない。
イギリス時代にブランクが空いたということもあるんだけど、主たる理由は、巨人が応援なんてできるわけがないチームに成り下がり、しかし、今更他チームのサポートをするのも筋が通らない以上、野球そのものに関心を失うしかなかった、ということなんです。

でも、今回のオリンピックは結構野球見てましたよ。山本ジャパンより真剣に。
思えば、無意識裡に、彼らの活躍が自分の中に辛うじて残っている野球愛の燃えカスに、再点火してくれることに、一縷の望みをもっていたのかもしれない。

その最後の契機が、これで断たれた。
当面野球を見ることはないでしょう。

案外、こういう気分の人、少なくないんじゃないかな?

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August 21, 2004

狂ったようにメダルとってますね

そろそろ前半戦も終わりますが、人並みにアテネ楽しく見てまつ。

開幕当初は、日本の「メダルラッシュ」が無性に嬉しいものですよね。僕もそうです。
競泳だの、柔道だの、お世辞にも普段から特段注目している競技でもないし、オリンピックのときでさえ、スポーツニュースでダイジェストを見る程度なのにね。
(まあ、中高水泳部の自分が言うのもなんだが、オリンピックの競泳をかじりつきで見たのなんて、ジャネット・エヴァンス@ソウル五輪ぐらいのもんだね。あのちょっと宮崎萬純似のキュートな笑顔には萌え死んだ。当時は、あの辺ツボでしたね~)

なんでしょうね、これ。
言うまでもないんですけど、ナショナリズムなんてものですらないですよね(笑)
何となくスクリーンの中から街の中まで、共通の話題でワサワサするのが、景気がよくって何だか好きっていうか。W杯のときも、一時のお祭り騒ぎのネタになりゃダイヒョーでもベッカム様でもなんでもいいっていう空気があったけど、まあそんな感じですかね。

そうやって、黄金色や赤銅色をしたアスリートたちの艱難辛苦の結晶は、職場や友人たちの間での夏の挨拶として消費されていくわけだけど、これがまた金メダル8~9個あたりから、まあなんとすごい勢いで多幸感の限界効用が逓減していくこと(笑)
谷・野村から始まった柔道の荒稼ぎに、当初ははしゃいでいたみなさんも、重量級にさしかかったあたりから、「あーまた取ったんだ」ぐらいのリアクションになってませんか、みなさん(笑)
ホントまあ、国民という名の消費者は性質の悪いことですよね。

それにしても、日本の柔道選手という人種ほど可哀想なアスリートもいないのではないかと思う。

確か、女子63kg級の谷本が金メダル取ったときだと思うけど、「いま表彰台で何を思いますかね」みたいなヌルいアナウンサーの問いかけに応じて、解説の吉田秀彦が、「金メダルを胸につけた日本の柔道家は、日本に帰ってくるまでは、とにかくほっとしているだけですよ」と言っていた。まさに実感なんだろう。

それにしては、日本の柔道家には、それだけの無責任な国民からのプレッシャーに見合う収入はもちろん、名声もない。
オリンピック報道が本格化するまで、ほとんどの国民の知っていた現役の柔道家って谷亮子だけだったんじゃないだろうか? あとはせいぜい井上康正と野村忠宏の金メダリストたちがそこに加わるぐらいで、鈴木桂治あたりだって知ってたらかなり通の部類だろう。女子柔道の横沢由貴や上野雅恵なんて、メダル取る以前から名前だけでも知っていた人がどれだけいるでしょう?
そんで、プレッシャーに耐えてメダル取ったからって、百万単位の報奨金が出ておしまい。その後の人生の最大の出世で、東海大の教授ってところでしょう? 世界の頂点に立ったって、「1億ぐらいの端した金じゃどうにもならない」と喚いていた中村修二センセが手にしたものとは、比較するのもおこがましいぐらい雲泥の差なわけです。

W杯の一次リーグで敗退したヴェロンやジダンにはそりゃとんでもない罵声が浴びせられますけど、彼らにはそれだけの収入も名声もありますからね。
「勝って当然」という空気のあった荻原健司あたりだって、確かに収入はそんな無かったでしょうけど、プレッシャーを受けるようになったのは、金メダリストとしてそれなりの注目を集めるようになってからで、アルベールビルの表彰台でいきなり「喜ぶより先にほっとした」なんてわけじゃない。彼の場合だってプレッシャーは、ある意味名声(と、それに付随するCMその他の副収入、そして後の比例の公認 笑)の対価であったわけです。

今回で言えば、谷亮子や井上康正はそれと同じような立場だったからまあ仕方が無いとも言えるだろうけど、塚田や谷本のような、オリンピックが始まるまで誰も名前を知らなかったような選手でも、「国技」だの「お家芸」だのという無責任な言葉のせいで、表彰台の一番上で「ほっとする」ことしか許されないと言うのには、いくらなんでも理不尽さを感じます。
韓国のテコンドー選手なんていうのも、そんな息苦しさを感じているんだろうな、やっぱり。

そういうことをつらつら考えていると、対照的な柔道人生を歩んだ末に、いま奇しくもプロレスと総合のリングで全く違う色の大輪の花を咲かせている小川直也と吉田秀彦に迫ったこの文章、涙なしでは読めません。
(今までのは実は全部前フリで、この二つの感動的な格闘技評論をみなさんに読んでいただきたかっただけなのです。「ハッスル、ハッスル」に眉根をしかめるあなたに、今だからこそ)

「プロに徹した小川の凄み(上)」
「吉田、ハッスルに宣戦布告(上)」

男にも女にも、あなたにも私にも、一生に一度、必ずハッスルしなければいけないときがある。
オイオイオイオイ、全然ハッスルしてねえじゃねえかよ、
オラ行くぞ、3、2、1、ハッスル!ハッスル!

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August 14, 2004

新手のスパムメール&開会式

こんなメールもらったら、ちょっと「えっ」て思うよね。
今流行っている新手のスパムらしいです。

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差出人: yamamoto kayano

題名: メールもらったので返信しました

送信日時: Fri 08/13/2004 21:21:32 JST

私のパソコンに件名も本文も書いていないメールが来たので
とりあえず返信してみました。どちら様でしょうか?
私は山本と申します。間違いだったらごめんなさい
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しかも、このあと返事をし続けると、こんな風に展開するらしい。
もちろん、こっちが何を答えても一切関係なしの、話の噛みあわないコピペね。
あんまり面白いから、ここから転載。ぺた。

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8月10日
そうだったんだですかあ。じゃあ誰が送ったんでしょうね?
そのアドへ返信するの不安だったんですけど、
お返事いただけて、ひとまずほっとしました。

実は私、結婚して6年目になるんですけど、
最近の生活に飽き飽きしていたので、思い切って返事出してみました。
おかしな縁ですけど、よかったらまたメールくださいね。


8月10日
またメールしてしまいましたが、迷惑でしたか?
そういえば、あのメール誰が送ったんでしょうね?

そういえば、こちらからメールしてくださいってお願いしているわけですから、
簡単に自分のことをお話をしますね。

今年で29歳になりました。主人と二人で暮らしてます。
つい最近、夫の転勤で今の場所に引っ越してきました。
あと場所については主婦という事でもう少し待ってね。

そんなこともあって、周りに友達もいないし、
実は…夫が浮気していることもあって、
いろいろとウップンが溜まってた時にたまたまメールが来て、
思わず反応しちゃったんですよ。
知り合って間もないのに、こんな話するの変ですよね。

8月11日
でも、この時間に一人でいるのは寂しいんです。
夫もどこで遊んでいるのだか、わからないし・・
主婦という感覚から抜け出したい気持ちでいっぱいですよ
今後こうメールするのが楽しみになれば・・と思いつつ今日は寝ようかなっ?

8月11日
そういえばすっかり忘れてました~。下の名前は茅乃っていうので今日からかやのって
呼んでくださいね。メールって不思議なパワーがありますよね。自分の中で溜まっていたウップンを打ち明けられると、気分いいですよね。

突然なのですが、私みたいな主婦と会う事についての不安はありますか?やっぱり主婦ってだけで一人の女性としてみてくれない男性ばかりで・・
会って気が合えば・・ほんとに合えばの話なんですけど私は体の関係にまでいきたいなって思っています。主人の浮気が私をそうさせているのかもしれませんけどね
けど普通に考えたら変な事かもしれませんがどう考えていますか?

なんだか質問攻めばかりでごめんなさい。けど一応聞いておきたくて・・
今日も一日がんばってくださいね!

8月12日
最終的には私達は会いますよね?よくメールだけで終わってしまう人とかいますので・・どう考えていますか?
それと、どうしても異性の人とメールしちゃうと体の関係考えてしまいます。嫌われてしまうかもしれませんが自分に正直に・・ストレートな気持ちを言いました。

ただ、体の関係以上に主人から『愛情』というのが感じられません。・・もしかするとあなたにその『愛情』も勝手に望んでいるのかもね
たとえばでいうと、手をつないだり!?その他いろいろって感じです!?迷惑でなければの話ですけどね?

ごめんなさい。展開がちょっと早いですよね・・すべては会ってからですね。
今日はもう寝ますね。ちょっと遅くなってしまったけど夕飯の準備しますね。まだ作るか決めてないんですよ。
何か食べたいものとかってありますか?ちょっと参考にしようかと思ってね。

8月12日
いつもならこんな時間にメールすることってないんだけど
今日は夫からさっき電話があって、帰ってこないって言ってたから。

結局、夕飯はオムライスを作ってひとりで食べました。
実際、さみしいっていうのもあるけど、私の話をちゃんと聞いてくれて、
私の事を真剣に考えて返事をしてくれるあなたに「愛情」を感じたのは、
ごくごく自然な事だと思ってます。

それに家庭を壊してしまうことがなければ、
夫以外の男性と体の関係を持っちゃいけないってことはないと思います。
夫もきっとこんな気持ちで浮気しているんだろうし・・・
こんな考え方って間違ってますか?

ごめんなさいこんな遅くにメールして、また明日にしますね。おやすみなさい

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むーん、アドレスを収集するためだけにここまで手の凝ったことをする必要があるんだろうか(笑)
教えて、えろいひと。

類似品の、女子高生バージョン・渡辺春香さんというのも流行っているらしい。こっちはあからさまに出会い系サイトの勧誘だから、もう少し分からんでもないが、それにしてもここまでコストかけても仕方ないだろうに。

それほど実害がなければ、この噛みあわないコミュニケーションを楽しんでしまっても一興かと。
安っぽい自意識垂れ流し(のパロディの形を取った、現代における男が喰いつきそうな程度にはまことしやかかつ陳腐な)二題としては、結構よくできているのでは?
そんな意味で、慎重を期してググってしまった自分を、ほんの少し後悔。


話は変わって(変わりすぎ)、深夜オリンピックの開会式を流し見る。
別に楽しみにしていたわけでもないが、はっきり言って演出等稚拙すぎないか? 張りぼて感といい、なんか素人の文化祭見せられてるみたいで。こんなもんだったっけ、いっつも?

開会式の入場は、ギリシャ文字順なので、ローマン・アルファベットに沿ったいつもとは違う並びになる。
で、意外な大国が続いたりして盛り上がる。
ゲルマニアの前は、ガリア。え、ガリア? これはギリシャ文字うんぬんの問題ではないんでないの?(笑)
今時ガリアですかぁ。「フランス」と「ガリア」って何重にも違う概念だと思うんだけど、1800年ぐらい時が止まっているんですか? さすがだね。
で、なぜかアメリカの大選手団の次が日本。虎の威を借るなんとやら、といった感じの戯画で、趣の深いことよ。

ほかにも、イスラム圏の国のファッションとか見てると、「あ、意外にこの国って今は世俗なんだー」(アルジェリアとかね)なんていう発見もあったりして、結構おもろい。


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August 08, 2004

いやー強かった

昨日は見ました。粘り強くなったねー、日本代表も。
放任型の上司を持った組織の典型やね。ホント強いチームだと思います。

あんまり嬉しいので、バーミンガム時代のギリシャ人の友達(いま彼は、母国に帰って遅まきながらの徴兵をこなしている)に、「今度はお前が俺をcelebrateする番だ」というメールを書いてしまった(笑)

しかし・・・
あの雰囲気にあてられて、中国の監督は自らも舞い上がってしまったようで、表彰式に欠席(笑) まあ、2点目は限りなくハンドっぽいから、気持ちはわからなくもないが。
というか、立場が逆なら、はるか昔のヴェルディ戦で、ペナルティ・スポットに置かれたボールに唾を吐いた前科のあるわが指揮官も、同じ行動をしていただろうけどね(藁)

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August 06, 2004

明後日は見たいなぁ

フラストレーションのたまる開幕のオマーン戦しかまともに見れていないのでね。
バーレーン戦なんて、最高のエンターテイメントだったらしいのに。

しかしまあ、冷静に考えて、日本はよく勝ちあがれてると思いますよ。
ジーコの考えてるっぽい不動のレギュラーからすると、久保・高原・ヒデ・小野・稲本・坪井と6人欠け。過酷な気候。過酷なスタジアム。そして何の戦略もないと思しき無為自然采配
これだけの悪条件が揃いながら、タフになりましたよね、日本代表も。

ユーロでは、決勝でホームのポルトガルに挑戦し、勝ってしまったのは、フランスでもイタリアでもスペインでもチェコでもオランダでもなくイングランドでもなく、あろうことがギリシャだったわけですが、アジアカップでは、サウジ・韓国・イラン・クウェートといった強国が姿を消す中、日本がきっちりと勝ちあがってきた。
アジアとヨーロッパで全体的なレベルの差があるのは当然にしても、それぞれのエリアでの、強豪国と中堅国の差が確実に縮まっている(これは、南米やアフリカでも同傾向だよね)まさに「グローバル化状況」のなか、これだけの逆風に揉まれてなお、危なかろうがハラハラしようがきっちり勝ち上がるっていうのは、大したものですよ。

僕が知ってる日本代表の中で、いま一番すげぇチームのような気がするぞ。
もしかして、実物を見てないから、言ってるんだろうか(苦笑) それだといやだなー

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August 04, 2004

ここは「どこ」だろう?

いま、出張先の近江は彦根のネットカフェにてこれを書いているのですが、ここにたどり着くまでになかなか紆余曲折がありました。

今回の用務先は滋賀県立大学。彦根駅と南彦根駅という二つの駅から、それぞれ15分程度の所要時間のバスの便があります。
出張での僕の宿泊先選定の最優先事項は、環境のいいネットカフェがあるかどうかに尽きる。おっ、「彦根 ネットカフェ」でググると、彦根駅前と、南彦根駅から歩いて15分ぐらいの国道8号線沿いにあるぞ。国道8号線のほうは、郊外型ネットカフェ界の覇者、自遊空間かぁ。これは最低限計算できるな。彦根駅前は・・・「ワンデイ」、独立系か・・・サイトもないことに一抹の不安が・・・

さて、宿を取る場所の候補はどうやら二つ。
井伊大老のお膝元、国宝彦根城を1km先に臨む彦根駅近辺にするか、郊外型店舗が集積しているらしい、南彦根駅から10分ほど歩いた国道8号線沿いにするか。

結果的に、駅から結構歩くのと、南彦根駅には新快速が止まらないということで、彦根駅近辺のビジネスホテルを取ったのだけど、これが大失敗。
空き時間に彦根城にでも行きたいし、なんてくだらない色気を出したのが大失敗の元だったね。

一仕事終えてホテルにチェックインし、飯でも食いにいくかと外出しても、彦根駅近辺は、7時には店じまいしたシャッターと、年中無休で閉まりっぱなしのシャッターだらけで、夕飯を食べるにもチョイスが少ない。で、肝心の「ワンデイ」・・・ 20時時点でもう、思いっきり閉まってました(泣) 床屋の二階の立地なのですが、床屋が閉まると上も自動的に閉まるらしい。

が、どうしても今日中にしなければならない仕事があったので、小雨の中、仕方なしに一駅乗って南彦根へ。

すると、どうでしょ。駅前から8号にかけて、おなじみの看板、看板、また看板。どこもかしこもこれまたおなじみ、自慢のシャコタンで乗り付けるヤンキー様で賑わっております。
「自遊空間」の場所などチェックしてはおりませんでしたが、松原隆一郎センセがこき下ろすロードサイドのネオンに誘われるまま、8号らしき道に向かって適当に歩いていると、カラオケとゲーセンとビリヤードとネットカフェに、3on3やミニサッカー・コート、子供の遊び場やミニシアターまでついてるスーパー複合施設を程なく発見。
目当ての自遊空間ではありませんでしたが、快適な半個室で、ヤンキー娘のがなる中島美嘉をBGMにこれを書いてまつ。

それにしても、国宝・彦根城を抱える元雄藩の城下町で、こうなりますか。厳しいですねぇ。
「下妻物語」にかこつけたtrick fishさんのブログで、「邪巣子文明」の強烈さが論じられていたけれど、日本全国どこでも、中小地方都市は、すっかりこういう人と金の流れになってしまっているわけですね。


ただ、彦根のお隣の長浜市は、ちょっと別の展開をしている。郊外で成功した非商業主がNPO法人「黒壁」を立ち上げて、シャッター商店街と化した「太閤ご下賜のご朱印地」に投資してジェントリフィケーションをし、観光まちづくりに成功している。長浜というのは、関東ではマイナーな地名だけれど、全国のまちづくり業界の中では、奇跡の中心商店街V字活性化を達成した事例として、ちょっとしたカリスマだ。

しかし、長浜を歩いてみると、微妙な違和感を感じるのも事実。NPO法人「黒壁」が選んだまちづくりのための新たな産業は、ガラス。ガラス工房が集積し、かなりの観光客を集めているのは事実なんだけど、総じて単価は高く、あくまで観光客向け。「黒壁」に触発されてできた、近江牛を売り物にするような新しいこじゃれたレストランも、地方小都市としては破格に高い値段設定で、京阪神からのちょっと小金を持ったおばちゃんたちを主な客層にしている。
長浜の中心街、「黒壁スクエア」で流行っている店はだいたいそんな感じで、昔からあると思しき電気屋や洋品店は、相変わらずシャッターを閉めてるか、細々とヤンキーにボンタンを売って糊口をしのいでいる。

つまり、長浜では、中心商店街という空間の活性化は劇的になされたのだけれど、それはあくまで空間の再活性化であって、商店街そのものの再生ではない、というところがミソだ。もちろん、観光客向けの店が集積したお陰で、80年代には1時間で4人しか通らなかったというような通りを、週末には圧倒的な人出が埋め尽くすようになり、それは既存の商店街にもかなりの波及効果をもたらしているだろうが、長浜の中心市街地の復活が、地元の人が集う生活空間としてではなく、外に向けられた、もっと言えば、「外貨獲得」のための消費空間としてなされていることは否定できないだろう。

もちろん、シャッター商店街よりは、どんな形であれ活性化したほうが、ぐっとマシだ。シャッター商店街は、いいも悪いもなく、端的にゼロなのだから。
しかし、観光客という気まぐれな群れに依存して街を塗り替えたのち15年ぐらいして、気まぐれな魚たちが次の漁礁を目指して一気に離れていったとき、その街には何が残るだろう、と考えると沈鬱な気分にもなる。東京ディズニーランドであれば、魚の群れを逃さないために無尽蔵な追加投資もできようが、地方都市のNPOでそれをするのは、地獄道だ。


それより、僕らはそろそろ、南彦根の8号線沿いのような「名前のない郊外」に名前をつけていくという方向性を、真剣に考えなければならないのじゃないだろうか?
生活空間が、どこでもない取替え可能な風景に包囲されるのを嘆くだけでなく、それが必然であるのならば、少なくとも自分の主観にとってだけは、どこでもない場所ではないような何かを充填し、読み替えてゆくこと。それが、言葉の真の意味で「住まう」ということなのだろうと思う。

ちょうど、「木更津にスターバックスができますように」とお祈りしながら、バンビやぶっさんとのおバカな日常を充填することで、シャッター商店街やシケた護岸をかけがえのない遊び場にしていったモー子のように。


※コレはずいぶん前に書いた記事ですが、最近遠藤哲夫さん(この方との愉快な邂逅については、またエントリをあらためて触れようと思っているが)が書いた記事に、とても似たような問題意識があるように思えたので、今更ながらにトラバさせていただきます(2005.4.3)

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August 01, 2004

最近家を空けっ放し

先週は、AERAにも取り上げていただいた母校の水泳の合宿@館山に性懲りもなく行っておりまして。

高校のOBの人数がどうしても常時15人ぐらいいないと、運営とか指導とか監視とか成り立たないような(それ自体本来学校行事としてどうなの?なんだけど)海での水泳の合宿なのだけど、「現役」といわれる大学生の数は、10人ぐらいにしかならない。だから、誰かそれ以上の学年の社会人(やプータロー)が逝ってあげないといけないわけ。
で、週末は、社会人、しかも元々水泳のうまかった連中(A代表)が集まるので、海外組が帰ってきたあとのジーコジャパンよろしく、僕らB代表は「ぽ~い」(byワールドイズマインのモンちゃん)。
で、月曜が来るとまた召集されまつ。明日から一泊二日でまた館山に逆戻り。そんで、その後は間髪入れずに滋賀出張の予定です。

今年、館山の後輩たちの様子が気になりながら仕事に身が入らない先輩諸兄に、ささやかな「朗報」がもたらされました。それがこれ。館山市が設置している「ライブカメラ」で、練習している海域の様子もロングショットで何となくわかります。

しかしねぇ(苦笑) 
まあ、こういう話聴いて反射的に力瘤ができてしまうような心性は持ち合わせていないけれども、ここまで来ましたかね「監視社会」も、と感慨新た。しかし、こういう映像を無邪気に楽しむ、っていうありかたって結構日本社会に特異ではないかね。ダッシュ村じゃないんだから(笑)
「見られている」ことの不安感よりも、「覗くこと」の好奇心や欲望のほうが、無条件かつ無邪気に優越してしまうこういう社会では、「カンシシャカイハンタイ」なんて言っても、そりゃ届かないさね。というより、「見られている」安心感なのだろうね、本質的には。


こう外出続きだと残念なのは、アジア大会、なかんずく能活の雄姿がライブで見れないこと。
以前も書いたとおり、この暑苦しい男に、僕はとても感情移入しているのです。

アジアカップといえば、中国のブーイングが各所で話題になっているけど、アジアカップそのものの注目度がイマイチなためか、W杯時の韓国叩きと比べると、さすがに日本側ネット世論のリアクションもまったく穏やかなもんだね。あのときのテーハンミングのサポとは比較にならないぐらいbruteなことしてると思うけどね、今回の重慶は。

まあ、あのときのW杯では僕も大分吹き上がってしまい、ネット世論に沈殿した日韓の感情のしこりが今後尾を引くことになるかもしれないという趣旨のコラムを寄稿したけれども、あのあとはご存知の通り、そんな気配はオーバーグラウンドの世界では冬ソナで吹っ飛んで、世は未曾有の韓流ブーム。
2年前の危惧が、文字通りスタジアムとディスプレイを往復していた当時の僕の誇大妄想だったことは気恥ずかしい限りで、ざっと見ればメデタシメデタシかもしれないけど、いくら東京湾景が月9でやろうと、ネットの淀みでどす黒い感情がうねり続けているのも事実。ヨン様追っかけながら同時に、イラク人質叩きの「自己責任論」の尻馬に乗っちゃうっていう辺りがマジョリティだとすると、どす黒い感情は、引き金一つでたちまちネットの淀みから溢れ出してき得るわけで。

さあ、対中国はどう転がるか・・・
ちょっと傍観者的な言い方しか今はできないけど、そうも言っていられないよな、本来は。

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