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April 10, 2004

この3日間、時間が経つのが遅い

ブログや、各サイトでの「噴きあがり」(先に書いたように、どんな結論であれ、きちんと考えた結果のものでありさえすれば、今回僕はそれを肯定します)とは裏腹に、マスメディアではわりに静かな気がするんだけど、どうしてだろう? それほど視聴者の現実感を掻き立てにくい=特番打っても数字が取れない事件なのだろうか?

好き嫌いは別として、
勝谷誠彦の××な日々。

いずれにせよ今後何十年もの「日本人の価値観」を問う踏み絵の48時間がこれからすぎていくことであろう。

のヒリついた感触は理解できる。3日という、それなりに長くそれなりに短い時間が設定されているだけに、単発の殺傷テロが起こったときよりも、遥かにヒリつき度が大きい。

今回あの3人がかかる行動をとらなければあるいは「自衛隊は撤退できた」かもしれないのである。しかし3人がテロリストに関わったために自衛隊の撤退は「テロへの屈伏」を意味することとなりこれで退路は完全にたたれたのである。

これもまったく同感である。

事件の「エンディング」に関しては、
九十九式

の整理がありがたい。それぞれのエンディングの効果の解釈はほぼ同意。
ただ、僕は、「撤退せず、人質が殺害された。ノーマル・エンディング」に、小泉政権への支持率低下を最大限防ぐオプションとして「逢沢外務副大臣との人質交換」を加えることを提案してあげているのだ。「小泉政権のために」。あーなんて思いやりのある・・・(笑)
(もちろん、人質交換のプロセスを通して、「撤退せず、人質の救出に成功した! 良エンディング。」に向かう可能性は高まる効果も期待できるが)

なぜ、小泉政権に持ってもらわなければ困るのか。いや、むろん小泉政権など本当はとっとと退陣してほしい。それはそうなんだけど、この大嵐の結果としての総選挙で民主党政権が成立して、「それでもオラが村に道路を引くために○○先生にがんばってもらわにゃ困る」の投票行動が全否定されるのが、今はまだ困るのだ。現時点で小泉政権が退陣・総選挙となると、実質的には選挙で負けるのは、自民党の中でも、体力の弱ってきた橋本・亀井派抵抗勢力となろう。ネオ・リベラル路線の世界的なほころびが見えるまではあと数年かかるだろうから(すごく楽観的なシナリオだが、その時点で民主党の体質転換と自民党「保守本流」の復権が一応期待できる)、それまでの繋ぎとしては有効な「鈍重な守旧派」が壊滅してしまってはまずい。今の本題からは激しく脱線するので詳しくは書かないが、この辺の僕の主張の含意は、「日々こんな風に生きてみた」からお付き合いくださっている方には、ご理解いただけると思う。

確かにこの3日間のヒリついた事態は、日米関係の再構築を含むこの国の進むべき道の模索の一環である。しかし主戦場は、オデッサではない、宇宙だよ。いや違った、イラクではない、経済・労働・社会保障だよ。
「戦いはこの一戦で終わりではないのだよ」

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Comments

 特番打っても、数字が取れないらしいっす。見ず知らずの邦人の運命よりは、バラエティーのほうがよいようで。市井の民の生活(主戦場?)に密着してないから。
 それにしても、メディアで働く人間としては、この大チャンスにありきたりな撤兵論客を呼んで正論を繰り返すことしかできない報道ステーションに苛立ちを覚え。固定客獲得の大チャンスなのにねえ・・・・。記者の質問も含め、この国のメディア状況っていったい・・・・。

Posted by: Masa.N | April 10, 2004 at 11:09 AM

masa-nさん、どうもです。今後ともコメントよろしくです。
見ず知らずの邦人の運命をめぐって「噴きあがらない」のは、この国の成熟の証にも見えます。このことを、従来僕は肯定的に捉えるきらいが強かったのですが、最近考えを少し変えました。
現在のこの国の市井の民の多くは、「どうでもいいことだから噴きあがらない」のではなくて、「どんなことに対しても噴きあがれない」のではないかと思いなおしまして。イラクやパレスチナで噴きあがらなくても、自分に火の粉が降りかかってきたら主戦場では戦えるというのならばそれはそれで健全なのですが、自分が絞首台にのぼる段になっても、その状況にすら気づかずぬぼーっと殺されていく人が多数を占める社会になってしまったような気がしています。00年代に入ってからの過酷な状況の中でなお、リストラ組からもフリーターからも、有効な労働争議がほとんど起きていないのは、端的な証拠ですよね。
「対岸の火事」に思えるような事件だからこそ、そこまでヒリつかないで(いや、そのヒリつきのなさを苛立たしく思う心情はmasa-nさんと共有していますが)熱く噴きあがることもできる。そんな予行演習をして、社会とか他者とか、あるいは「運動」の技術的な部分とか、そういったものに対するセンスを養っておかないと、「いざ」というとき、その「いざ」にも気づかず平板に殺されていくのではないか、って。そんな風に考えます。
(余談ですが、宮台氏が時に「社会的熱さ」に対して「噴きあがり」と揶揄し、また時に「社会的熱さのなさ」に対して「民度の低さ」と指弾するのは、ちょっとダブルスタンダードを感じることがあります。まあ、その時その時の場面に応じて、戦略的に「あえて」位置取りしてるのでしょうが)

Posted by: yas-igarashi | April 10, 2004 at 11:44 PM

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