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April 09, 2004

人質事件補足

インフォシークニュース > トピックス > イラクで日本人拘束 > 小泉最大危機、政府は「撤退する理由ない」

この記事は最後のくだりがちょっと面白い。

 

ここに、興味深い事実もある。平成5年のカンボジアPKOで、日本人文民警察官が殺害された直後、宮沢内閣の郵政相だった小泉首相は記者会見でこう語った。

 「カンボジアは内戦に近い状況だ。(PKO部隊などの撤収は)これからの進展を見て十分考えなくてはならない。派遣された要員は命まで捨ててとは考えていない。(部隊撤収で)国際的非難を浴びても、日本は原点を忘れてはならない」

昔の記憶を掘り起こしてみると、90年代前半の「変人」と言われて無謀な総裁選の挑戦を繰り返していた当時の小泉には、確かに外交的・軍事的なタカ派という印象はない。郵政三事業民営化がライフワークと公言していた当時から、市場化・プライバタイゼーションを強く訴える「ネオ・リベ」というイメージは強かったが、少なくとも「ネオ・コン」という印象は記憶にない。
いつから彼はここまでずぶずぶになっていったのだろう。あるいは、アメリカ(ブッシュ政権)に何を握られているというのだろう。そして、何を怖れているのだろう。

撤退する気はさらさらないのだとすると(いくらなんでも、「この2日で状況が変わった。サマワが戦闘地域になった。イラク特措法にのっとって撤退する」と言って面子を保つのは無理筋だろう)、逢沢外務副大臣を身代わりにして捕虜交換するのが、現実的に可能な一手だとは思うが如何。
さすがに外務副大臣を出せば民間人3人を解放するだろう。よど号事件の漢・山村新次郎よりは遥かに生還の確立が低いだろうけれど、申し訳ないが逢沢先生には火炙りを覚悟いただくとして。
少なくとも、「政権の責任」としてそのあたりのことまでは踏み込まざるを得ないのではないだろうか。
(逢沢副大臣は現場で指揮をとる必要があるというのなら、山拓なんていう最適任者を送ってみてはどうだろう。無職で責任のない立場、なおかつ首相の親書を持って北京に行くほどの盟友中の盟友。これほどの人選はないように思うけど)

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Comments

率直に申し上げると、僕はあらゆる場合に関して、「集団は個人よりも重い」と考えてしまう「全体主義的な現実主義」が抜けないから、今回の撤兵はNG。(むろん派兵自体には反対だが、言うまでもなくそれと今撤兵するって言うのとは話がぜんぜん違う。たとえば、とても利己的なことを言えば、ここでテロリストを対日本人で付け上がらせてしまうと、個人的にはおちおちパキスタン取材もできなくなってしまうのでイヤだ。それどころか、東ロンドンにも行けなくなるか? もちろん、これで撤兵すれば二度とムスリムの恨みを買うようなことをしません、っていうのならば話は違うが、そうもいかんだろう。現政権、現世界秩序では)
加えていえば同じ理由で、制裁→開戦も視野に入れた北朝鮮拉致被害者の強引な奪還もNGなのだけど、北朝鮮と戦争してでも奪い返せ、と2chで噴きあがる連中と、今回「プロ市民の自作自演でしょ」と言ってる連中が、同一人物に見えるのは何だかなぁ(笑)。「北朝鮮拉致被害者家族会」と「イラク☆トリオ家族会」のメディア/ウェブ上での構築過程の違いは、ちょっとチェックしておいたほうがいいかも♪ 
片や「平和に海岸を歩いていたのを捕まった人たち」で片や「退避勧告出してるとこに好き好んでいった人たち」だから、対応正反対なのは当然、というような単純なものでもないと思う。詭弁をひとつ言えば、北朝鮮にとってみりゃ今も昔も、日帝・米帝・南鮮との戦時は続いているんでしょ? 先方のリアリティにとってみれば、どちらも「故あらばこそ」のテロなわけであり、そうしたリスクに対して、ロジカルに、毅然と、しかし冷徹に対処しなければならないという意味では、ほとんど同じだと思う。本来的には、そうしたリスクをできるだけ逓減することを考えてこその、「国民の生命と財産を守る国家」なのだが、ことここに至ってその正論を吐いても致し方なし、なのもどちらも同じ。

Posted by: yas-igarashi | April 09, 2004 at 11:19 PM

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